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【レポート】暮らしを彩る羊毛 ピンクッションを作ろう!

梅雨も明けた本日、ほのかに陽光が降り注ぐDIYスペースにて、ニードルフェルト講座『暮らしを彩る羊毛 ピンクッションを作ろう!』が開催されました。

 

ニードルフェルトとは

ニードルフェルトとは、羊毛を特殊な針(ニードル)で刺すことで、繊維を絡めながら任意の形に成形することができる手芸の一つです。初心者でも簡単なものから取り組むことができるため、最近、特に人気が出てきています。

本講座も、5月に初回が開催されましたが、参加された方々から大好評をいただき、再度、開催の運びとなりました。

 

講師は、ニードルフェルト作品を展示会に出品するなどの活動を行っている、蓑田主真さん。ワークショップを主催するのは、エンクロスが初めてとのことで、二回目となる本日もやや緊張の面持ちでしたが、参加者の皆さんと一緒に作品づくりをする様子からは、とても丁寧で温かみのある人柄が伺えました。

 

ちなみに、「ピンクッションってなに?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

ピンクッションとは、縫い針などを危なくないように刺しておく針山のことです。手縫いをされる方には馴染み深いものなので、参加された方々の中には自作しようという手芸好きな方も見受けられました。

しかしながら、普段、手芸はしないという方も多くいらっしゃるようです。そういった方々はいったいどうしてこの講座に参加されたのでしょうか?

 

その疑問には、こんな答えが返ってきました――「ピンクッションがとても可愛くて、部屋に飾ってみたいから!」

製作する水玉模様のピンクッションは、小さい手のひらサイズ。ブナの木のカップにセットすれば、立派なインテリア小物に変身します。たしかに、ピンクッションとして使わなくても、飾っておくだけで素敵な空間が演出できそうです。

また、これをきっかけにニードルフェルトの世界を知り、ハマる方が出てくるかもしれませんね。では、実際の製作の様子を少しご紹介しましょう。

 

製作の様子

まず初めに、好きな色の羊毛を選びます。いろいろな色の羊毛が準備されているので、参加された方々は皆、目移りしっぱなしです。「白がいいかな?」「変わった色にしてみよう」など、自分の好みに合わせて色が決まっていきます。

もちろん、なかなか決めきれない人も…。

世界で一つ、自分だけのピンクッションなので、大いに悩んじゃいますね。

 

羊毛を手に取ったら、製作開始です。

羊毛を小分けにしたら、そのうちの一束を片手に取り、もう片方の手で軽く引っ張ります。薄い羊毛の束が取れるので、それをくるくるとまるめます。

芯になる部分なので、きつく丸めるのがポイントです。同じような薄い羊毛の束をいくつか取り、丸めた芯の部分に巻き付けるようにして重ねていきます。

同じ方向にばかり巻き付けるのではなく、縦横・斜めに角度を変えながら巻き付けていくと、はじめは四角かった形がだんだんと丸い形になっていきました。

全体に段差がないように羊毛を被せながら形を整えたらOKです。

 

次に、模様になる色を2~3色選びます。さきほど選んでおいた色に合う色を選んだり、誰も思いつかないような組み合わせの色にしたりと、各自の個性がいかんなく発揮される場です。

参加者同士でもお互いに見せ合ったり相談したりして、とても盛り上がる時間となりました。どんな風に出来上がるのかを想像すると、もう楽しみで仕方がないようです。

 

 

模様の色を決めたら、模様の大きさを決めて本体に当て、ニードルで刺していきます。ニードルは特殊な針で、針先に複数のくぼみがついています。それが、針を抜くときに繊維を絡めとり、フェルト化を促進させるそうです。

 

ちくちくちく…と、皆さん真剣な眼差し。

初めて体験する方が多いので、最初は慎重になっているようです。蓑田さんから刺すときのコツなどをいくつかレクチャーされると、少しずつ慣れてきたのか、スピードがアップ。

「ちくちくするのが楽しい!」という声も上がりました。

 

模様が本体に絡まりくっついたら、今度は全体を刺していきます。最初はふわふわとしていたのですが、徐々に縮むように成形され、硬さが感じられるようになっていきました。

 

 

ある程度まとまってきたら、用意された石けん水に浸していきます。充分に水を吸ったところで、手のひらでコロコロと転がすと…。少しずつ少しずつ、縮んで小さくなっていくではありませんか。これには、参加者の皆さんも「おお~っ」とびっくり。

 

蓑田さんの説明によると、アルカリ性により羊毛のキューティクルが広がり、そこに摩擦を加えることでより早く羊毛を縮ませることができるそうなのです。しかし、ここで焦りは禁物です。

早く小さくしたいがために力を入れすぎると、表面にしわが寄ってしまいます。ここでも、蓑田さんからいろいろなコツをレクチャーされます。

無事にベストな大きさまで縮ませることができ、参加者の皆さんも一安心です。

 

さて、ピンクッションづくりもいよいよ佳境に入ってきました。水で洗ってアルカリ成分を落としたら、2回ほど脱水にかけて水分を飛ばします。

脱水は家庭用の野菜の水切り器の中に入れてグルグル回せばお手軽にでき、ここでも「おお~っ」の声。取り出すと、ほどよく水分も飛んでいい感じです。ついに、ピンクッションが完成…!?

 

と思いきや、最後の仕上げがあるとのこと。実は、よくよく観察してみるとわかるのですが、ピンクッションのまわりに羊毛の毛羽立ちが見受けられました。このままでも完成といってよいのですが、この毛羽立ちをハサミでカットすると見栄えが全然違うそうです。細かなことですが、大事なこと。この仕上げのひと手間が、クオリティを押し上げ、上質な作品にしてくれるんですね。

 

 

約一時間半ほどで、参加者全員が完成させることができました。

ブナの木のカップにセットしたら、ぐっと洗練された印象に。全員の作品を並べて、写真撮影も行いました。どれもとても綺麗に仕上がっていて、参加者の皆さんはお互いにニコニコ。とても満足のいくワークショップとなったようです。

 

蓑田さんの次の講座の予定は未定ですが、エンクロスでは、ニードルフェルトをはじめとした手芸のワークショップを随時開催しております。初心者向けのものも多くございますので、興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

担当:橋本